国内FXのスリッページで稼げるチャンスを逃したんだけど・・何かいい手は無いのかな?
スリッページには事前の対策が効果的なので、このページの記事内容をしっかり確認してから注意して取引するようにしましょう
スリッページの理解
FXの取引をしていると「スリッページ」で、もどかしい思いをする場合があります。
スリッページの発生は、誰にでも起こりますが対策しておくことで、FX取引で負ける確率を減らすことは出来ます。
このページではスリッページの概要から発生する理由や対策、注意点などについて詳しく説明していきます。
スリッページを理解して、早く利益を積み上げたいと考えているなら、ぜひ参考にしてみてください。
スリッページとは
「スリッページ」とは、注文したときの価格と約定したときの価格に差があることです。
例えば、ドル円が100.000円のとき「買い」でエントリーしたのに、100.050円で約定したとします。
この状況がスリッページと言われるものになります。
また、スリッページはエントリー時だけではなく、決済時にも発生することがあります。
スリッページが要因となって、大きな損失が出ることもあるのでFX取引を行うなら必ず対策しておくことをおすすめします。
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スリッページのリスク
スリッページのリスクは、一回の取引では少ない影響だとしても、取引回数が多くなるほど大きな損失になることです。
例えば、下記の条件で取引したとしましょう。
- スリッページ幅2銭
- 年間取引回数500回
- 取引量10万通貨
スリッページ率50%の場合だと、下記の計算式が成り立ちます。
スリッページ率10%の場合、以下の計算式が成り立ちます。
もしスリッページ率が50%のFX取引所を使用しているなら、スリッページ率が10%のFX取引所を使用しているのに比べると年間4万円損していることなります。
さらに、取引量が増えれば増えるほど損する金額は高くなっていきます。
同じように取引しても、年で換算するとこれだけの金額差が出るので、FX初心者なら特にスリッページ率の低い取引所でトレードすることをオススメします。
スリッページの発生する理由
なぜスリッページが発生するのかについて、2つの理由が挙げられます。
タイムラグが起こるから
まず、1つ目に挙げられるのは、「タイムラグが起こるから」です。
では、注文から約定までのフローを見てみましょう。
- 1FXトレーダーがエントリー注文
- 2エントリー注文がFX取引所のサーバーに届く
- 3FX取引所が受け付け
- 4約定
基本的には、上記4つの手続きが、とてもスピーディーに処理されています。
しかし、相場が不安定なときにエントリー注文を出した場合、注文から約定までのスピードよりもレートが動くスピードの方が早いので、注文時の価格と約定時の価格に差が生じてしまいます。
また、FX取引所は受け付けたエントリー注文をカバー先の銀行に流しますが、カバー先の銀行が提携している数は各FX取引所によって違います。
提携数が少ない場合には、エントリーされた注文をすぐに流せないので、スリッページが発生することになります。
市場の板が薄いから
続いてスリッページが発生する理由として、「市場の板が薄いから」が挙げられます。
FX取引も株式取引と同じように「注文板」が存在します。
売買が活発であれば注文板に多くの注文が流れることになりますが、閑散相場になると注文の数が少ない状態になり、市場の板が薄くなります。
市場の板が薄くなると、100件の買いエントリー注文に対して20件の売りエントリー注文しかないという状態になってしまうので、買いエントリー注文の処理がスムーズに行うことが出来なくなります。
そのため、エントリー注文から約定までにタイムラグが生じることで、スリッページが発生します。
スリッページへの対策の仕方
ここらから、スリッページの対策について詳しく見ていきましょう。
事前に許容スリッページを設定
例えば、スリッページ幅を「±5pips」と設定したとしたら、注文した価格から決済価格が5pips離れた時点でその注文はキャンセルされます。
この設定をしておくことで、想定以上のスリッページの発生を防ぐことが可能です。
カバー先の多いFX取引所で取引
基本的にカバー先が多ければ多いほど、スムーズにエントリー注文が通るので、スリッページの発生を抑えることが出来ます。
提携しているカバー先については、各FX取引所の公式サイトから確認することができます。
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変動が激しい相場を避ける
変動が激しい相場では、エントリー注文から約定までの速さよりも、レートの変動の速さが上回る場合があります。
そのような場合には、スリッページが発生するので重要な経済指標発表や要人発言などがある場合には取引を避けるようにしましょう。
逆に、経済指標発表時の激しい相場の変動を利用して取引する「指標トレード」という手法もあります。
指標トレードで取引する場合は、スリッページを必ず考慮して取引するようにしましょう。
閑散相場では取引しない
とくに日本時間の朝方(5時~7時頃)は日本市場・ロンドン市場・ニューヨーク市場が閉まっているので、取引量が極端に少なくなります。
取引量が少ないので値動きが少なく、スリッページの発生が多く、スプレッドも高くなるので基本的には朝方は取引しないようにしましょう。
大きなエントリー注文をしない
注文量が大きくなるほど、スリッページの発生は増えます。
大きなエントリー注文をどうしてもしたいなら、同じ100万通貨でも50万通貨を2つというように、分割して注文することをオススメします。
なぜなら、1回当たりの注文量を減らすことで、スリッページの発生率を下げることができるからです。
スリッページが起きない方法で注文する
スリッページが発生するのは「成行注文」した場合です。
指値注文や逆指値注文などの「予約注文」に対しては、スリッページが発生しません。
もちろん、予約注文は予約した価格に達さなければ約定しないので、スリッページを意識しすぎて、取引のチャンスを逃すことになりかねないので、予約注文をするときは十分注意しましょう。
スリッページを踏まえて取引
スリッページを元から取引コストとして考えて取引することをオススメします。
スリッページは発生するものとはじめから捉えて取引することで、戦略的に良いトレードができるでしょう。
スリッページの注意点
ここらは、スリッページの注意点について詳しく見ていきましょう。
約定率とスリッページ発生率は違う
よく混同されますが、「約定率」と「スリッページ発生率」は違うので注意しましょう。
約定率は、「注文拒否されない確率」や「一定時間内に約定される確率」のことを指します。
約定率がいくら高くても、スリッページが発生しないわけではありません。
スリッページの発生率は、約定率ではなく「スリッページ発生率」を確認しましょう。
短期での取引ほど影響大
スリッページは、短期での取引ほど大きな影響を受けるので、短期トレーダーは注意しましょう。
「スイングトレード」や「中長期トレード」をメインで取引するなら、それほど考慮しなくても問題ありません。
しかし、「スキャルピング」のような短時間で取引を行うFXトレーダーは、スリッページの影響を大きく受けて利益を圧迫される可能性があるので、十分注意して取引するようにしましょう。
スリッページ許容幅を過剰に狭くしない
スリッページ許容幅は、過剰に狭くしないようにしましょう。
スリッページを避けるあまり、許容幅を狭くし過ぎた場合には、高い確率で約定しづらくなります。
約定しないこと増えると取引ができない状況になるので、一般的に許容幅は1pips以上で設定しておくようにしましょう。
短期トレーダーはスリッページを意識して取引しよう
このページでは、「スリッページ」について詳しく見てきました。
長期トレードを行うなら、とくにスリッページについて注意を払う必要はありませんが、短期トレードを行うなら、必ず押さえておきたいポイントです。
スリッページが発生する状況を見越して、事前に対策することと注意点をしっかり押さえて取引することをオススメします。
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